イギリスのファクトリー・レコードのベルギー支部的な位置づけで始まったレーベル、クレプスキュールがつくったニューウェーブの名コンピレーション名作コンピ『ブリュッセルより愛をこめて(From Brussels With Love)』がやっと再発された。
このコンピレーションはもともとは1980年にカセットでクレプスキュールのリリース第一弾として発売されたもので、KEVIN HEWICK & NEW ORDER、THOMAS DOLBY、DURUTTI COLUMNなどの貴重な音源のほかBRIAN ENOのインタビューまで収録。重要なニューウェーブのバンドを数多く手がけたファクトリーから派生したレーベルらしく当時のニューウェーブの流れをしっかり抑えた人選および選曲になっている。全体的にクレプスキュールの特色ともいえるヨーロッパ的美意識の中に憂いやけだるさを感じさせられる雰囲気に満ちている。だがその中からなにかしらの光を感じさせられる。ニューウェーブが好きな人はもちろん気になっている人もはずせない一枚である。
再発はファクトリー・レコードの再発を数多く手掛けるLTMレーベルによるもの。今再びリマスタリングされたこの作品を聞けることをLTMレーベルに感謝したい。
おしむらくは今回の再発にあたりA Certain Ratioがカットされていることか・・・。しかしながらこの作品の価値が変わることはないのだが。